世界遺産に登録されている仁和寺は、仁和2年(886年)に建て始められたことから仁和寺と呼ばれています。
また、宇多法皇が住んだことから御室御所(おむろごしょ)と称されました。
明治まで皇子や皇族が歴代の門跡を務めておられます。
応仁の乱で焼失しましたが、江戸時代に再建され、金堂や木造阿弥陀三尊像、木造薬師如来坐像などは国宝に指定されているほか、五重塔や観音堂、中門、鐘楼など多数の重要文化財を有しています。
仁和寺は、京都の中でも桜と紅葉の名所として、つとに有名ですね。
仁和寺に伝わる遅咲きの八重桜のことを、御室桜(おむろさくら)と呼びます。
それ以外にも、ソメイヨシノや枝垂桜などが植えられており、日本さくら名所100選に指定されています。
ちなみに、仁和寺は、宇多天皇を流祖とする華道御室流の家元でもあります。
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