一心行の大桜は、熊本県阿蘇郡南阿蘇村にある樹齢400年以上になるヤマザクラです。
樹高14mもあります。
昭和初期に落雷があって、そのため幹が6本に裂けたのですが、それによってドーム型に広がる美しい樹形になりました。
ただ、2004年の台風で2本の主幹が折れ、現在ではM字型の樹形になっています。
ニュース番組の夜桜中継で紹介されて、現在では毎年、20万人を越える花見客が押し寄せてきます。
この場所は、戦国時代にこの地の領主だった中村惟冬の墓所で、彼の妻子が、島津との戦いで死んだ彼とその家臣を追悼するために、1本の桜を植えたのが始まりです。
一心行とは、彼の妻子が一心に行をささげたという故事に由来するようです。