菅原道真は、平安時代の学者で、宇多天皇に重用され右大臣までつとめた人です。
しかし、左大臣の藤原時平に讒訴(ざんそ)され、大宰府へ権帥(ごんのそち)として左遷され大宰府で亡くなります。
大宰府天満宮は、その菅原道真の墓所の上に建てられたと言われています。
菅原道真が京の都を去る時に呼んだ「東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」は有名ですね。
その菅原道真が愛した梅が、京の都から一晩にして道真の屋敷の庭へ飛んできたという伝承があり、「飛梅」として、こちらも有名ですね。
今も、大宰府天満宮の境内には約200種、6000本の梅の木があり、日本有数の梅の名所です。
毎年、菅原道真公の命日である2月25日は、梅花祭として、梅の花を神職が冠に挿し、お供えとして梅花などをご神前に捧げて御神霊おみたまをお慰めする祭典が斎行されます。