梅の名所 偕楽園

梅の名所

偕楽園 夜梅祭③

偕楽園 夜梅祭③

日本3名園に数えられる偕楽園ですが、皆様ご存じの水戸の黄門様(水戸光圀)ではなくて、水戸藩の第9代藩主である徳川斉昭が計画し、1年以上の工事を経て、天保13年7月1日に開園されたものです。

偕楽園という名前は、「孟子」の「古の人は民と偕に楽しむ、故に能く楽しむなり」という一節からとられたものです。

千波湖に臨む七面山を切り開いて3000本の梅を植えた偕楽園は、ただ、たくさんの梅の花が咲いているというだけでなかく、徳川斉昭の造園センスの良さが今でもわかる、すばらしいお庭です。

最初は武士と神官や僧侶などしか偕楽園には入れなかったようですが、次第に庶民も入れるようになっていったそうです。

明治維新後、一時、茨城県が管理していましたが、明治28年から水戸市の管理となり、現在に至っています。

園内には徳川斉昭が設計したと言われる好文亭がありましたが、第2次世界大戦時の空襲で焼失しました。

昭和33年に好文亭は復元されたのですが、昭和44年に落雷で一部が消失し、現在の好文亭は昭和47年に復元されたものです。

今では毎年、2月20日から3月31日まで「水戸の梅まつり」が開催され、多くの観光客でにぎわいます。

偕楽園には100品種以上が植栽されているようですが、「江南所無」、「白難波」、「月影」、「虎の尾」、「柳川枝垂」、「烈公梅」が「水戸の6名木」と呼ばれています。

現在は、周辺への拡張工事が進んでおり、新たに500品種の梅を植栽して、日本一の梅園を目指して、頑張っておられます。

偕楽園へはJR水戸駅からバスで15分ほどですが、梅まつり期間中は臨時駅が設けられ、土曜休日にはかなりの下り列車が臨時に停車します。
時刻表等はJR東日本のサイトをご覧ください。

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