京都東山の鹿ケ谷の西に小高い丘がありますが、ここは昔から神楽岡と呼ばれ霊地と見なされていたようです。
真如堂はこの丘の上にあります。
真如堂の起源は、藤原道長の姉であった東三条女院の離宮に、延暦寺常行堂にあった阿陀如来像を移したのが始まりと言われ、東三条女院の死後に今の場所に移されたようです。
真如堂の本尊の向かって左側にある不動明王は、陰陽師として有名な安部晴明の念持仏なんだそうですよ。
神楽岡にある安部晴明の念持仏なんて、不気味ですよね。
秋の紅葉で有名な真如堂ですが、3重の塔に満開の桜がかかる構図は、多くの写真家によって紹介されてきました。
また、朱色の楼門とピンク色の桜との対比も美しいですね。
お花見コースとしては朝早くに5系統のバスの「真如堂」で降りて真如堂に上り、境内を散策してから、神楽岡を北東に降りて、吉田山の南の竹中稲荷社に登るのがお薦めです。
竹中稲荷社の朱色の鳥居と桜のコントラストもオシャレですよ。
藤原氏の栄華と陰陽師 安部晴明が織りなす平安朝の歴史に思い越しながら、春の京都、桜の京都を満喫してくださいね。