京都 山科の毘沙門堂は天台宗のお寺で、天台宗京都五門跡に数えられています。
大宝3年に行基が開いたと伝わる出雲寺が毘沙門堂の前身のようです。
この出雲寺は、上京の上御霊神社付近にあったようですが、一時、荒廃していたようです。
それを、鎌倉時代初期、平親範が平家ゆかりの3つの寺院を合併する形で、再興したと言われています。
慶長年間になり、徳川家康のブレーンとして活躍した天海が、さびれていた出雲寺を山科に移し、天台宗の寺へと再建を始めたようです。
天海の弟子によって、毘沙門堂は完成しました。
後西天皇の皇子の公弁法親王が受戒し、晩年にこの地で隠棲してから、皇族などが住持を勤める門跡寺院となりました。
山科の毘沙門堂は江戸時代から桜の名所として有名で、般若桜(しだれ桜)が有名ですね。
イトザクラやソメイヨシノもあります。
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